森之宮神療所☆ 先生其の拾七「先生と魔王」 原作・くちばしP(tetsuo)様 脚本・遥° 当文章のみ私遥°の著作作品であるため転載・改編この文章を元とした音声ドラマ化・朗読・映像化については、これを許可します。 原型のとどめないほどの改変は、すでにあなたの著作物です。        登場人物  魔王(オリジナル)  人間名高城真音(たかしろ・まおん)・ごく普通の女子高生魔王。気が弱い。 沙夜(オリジナル) 魔王の部下  先生        神療所の主人  山田        その助手を務める。真音の高校の先輩    アバン  マントをまとった少女が神療所の前できょろきょろしている。  カメラがまわりこみ少女の足下からなめてゆき。あごから口元のアップを映してからカメラが一気に引いてオープニングロゴはいる。    オープニング  いつものように庭をはいている先生。軒下では、管狐と山田がカードゲームにいそしんでいる。 先生「ん?」 先生「誰じゃ?遠慮せずはいらんか」 ???「・・・」 先生「だから遠慮するでない」 ???「・・・」 先生「ふうん」にたりと何かを企んだような笑顔   視点が変わって神療所の看板が正面に見える ??(緊張する・・・) ??(ふるふる、いやがんばれ私)握り拳 ??「ひゃああ」 先生「久しぶりじゃのう魔王殿」にやにや 振り向くとしゃがんで目の前の客の背中を指でこちょばして遊んだ後の先生の笑顔 魔王「ひひ先生〜あのあのあの」 先生「元気そうじゃの」 魔王「はい・・その節は、お世話になりました」消え入りそうな声で 先生「それにしてもその病人みたいなしゃべり方は、なんとかならぬか?若者は、若者らしく元気に」首を振って 魔王「ひゃいっお世話になりました〜」急に背筋を伸ばして驚いたように」 先生「まあよろしい。気になるといえばそのかっこは、なんじゃ。マントは、魔王だからいいとして、そのした。」 魔王「ほえ?私これでも町の高校に通ってるんですよ」マントの正面を開いてブレザーの胸元の校章を見せる 先生「ほお・・ぴちぴちの女子高生てやつかいいのお。」 管狐「しぇんしぇ〜そりは、そりは、その美少女在籍率ナンバー1の学校の〜」 山田「それよりその女は、誰何ですか?」 魔王「ひいいいいいいい」 先生「おうおうよしよし」山田と管狐をなだめる。その仕草は、なれたもの     場面転換して神療所の居間にてくつろぐ。管狐は、庭先 山田「お茶が入りました」 先生「して今日は、なんおようじゃな」 魔王「いえ、、おう用事は、終わりました・挨拶に来ただけ何で・・ 先生「なんと!?わしの神療所にきて挨拶だけで帰ると申すか?」 魔王「ほえ?あの私・・学校があるんでこれ以上は・・」 先生「いいからいいから遠慮せずにのう。ふわあ若いエキスは、ええのう」 魔王「あの先生?あんっそこだめっ」 先生「だめっていうのは、もっとやれってことじゃ。うりうり」    スパコーン←丸めた新聞紙で思いっきりひっぱたく音 先生「山だ〜」泣きそうな声で 山田「いいかげんにしてください!おきゃくさまにそんなことしちゃだめっていったじゃないですか」 先生「おまえにならいいのか?」 山田「・・・少しくらい・・・」首を振って 山田「いえそれとこれとは、話は、違うでしょう。さあ魔王さん大丈夫でしたか」 魔王「あっはいおかげさまで。」着衣を直す     場面転換。再び玄関先 先生「では、勉学にいそしむがよい」 魔王「先生こそ」 先生「わしは、もうよい」 山田「次は、もっと時間があるときに来てくださいね。たくさんもてなしますから」 管狐「わっしも一緒にがっこうにいってもいい・・・ぐぶう」ザシュと脇腹に鈍い音 山田「いいお友達になりましょうね」 魔王「あ・・はいっ」胸の前で小さく手をふる 山田「ばいばーい」大きく手を振る 先生「・・・」不敵に笑う       見送ったところでAパート終了。アイキャッチはいる       場面は、再び神療所の居間でお茶を飲んでいる先生。対面には、もうひとつの湯飲みが置かれている 先生「はやくでてこい」胡乱げに視線をめぐらせ    忍者が出てくるような効果音 ??「いつから?」 先生「魔王の側近じゃろ?気づかぬと思うたか。いいのか主からはなれて?」 魔王の側近沙夜(しゃや)「そのことについて先生にお願いしたき議が・・」 先生「心配ない」 沙夜「なんと?」 先生「心配ないといっておるのじゃ。おぬし何年やつの側近をしとる」 沙夜「(一ヶ月にみたないがこの場合は、関係ない)と・・申しますと」 先生「だからあやつは、おぬしがおもっとるほどにみじゅくでないということじゃ。わかったら屋根の修理に行ってくるのじゃぞ」   なにかを落とす音 山田「先生?誰なんですか?その男の人・・・」 先生「おおちょうど良かった。山田、雨漏りがひどいっていっていたな。案内してあげてくれるか」」にこっ 山田「そうなんですか。それじゃあこちらに」 沙夜「・・・・」何かを訴えかける目で見る 先生「だいじょぶだいじょぶ」にこっ 山田「さあはやく。もうこまってるんですよ〜」 沙夜「うむわかりました。引き受けましょう」 その後二人して屋根に上る音。縁側に腰掛けてせんべいの袋を開く先生の後ろ姿・ 視線転換して上空から神療所を見下ろすところからぐぐっとおりてくる。 山田「」うっわ〜ここからの景色は、いいですねえ 沙夜「なるほど・・ずいぶん広範囲に傷んでおるな。」 山田「わああ鳥さん鳥さん♪」 沙夜「とにかく釘とかなづちを・・・おい!聞いてるのか!」 山田「聞いてますよお。全部まかせてるし〜。あっあれは」 空の一点を指さす山田につられて沙夜が目をむけるとそこには!? 沙夜「・・魔王・・・」 山田「ほえ」 二人の視線の先には、まがまがしい黒雲がたちこめておりそれは、いやでも不吉なイメージを想像させるに十分であった。 沙夜は、口元をひきしめると「とおっ」と屋根から飛び降り一目散に黒雲の下へ走ってゆく。 先生「まったくせっかちじゃのう・心配せずとも良いのに・・・」 山田「ほえっ!先生、いたのですか?」 先生「いまきたとこ」 山田「先生、そんなことよりあれ見てくださいよ〜。不吉じゃないですか?」 先生「心配ない。あれは、魔王の眷属が暴走してるだけじゃから」黒雲の方に目をやって 山田「魔王・・って。じゃあ・・・今の人は、・・・」(すっくとたちあがる) 山田「「ひょっとして勇者とかですか!?魔王さんがあぶないです」(屋根から「とおっ」ととびおりようとする) 先生「まて。だから心配ないといっとるじゃろ」 山田「でも魔王さんが・・・」 先生「魔王は、眷属を抑えられんほど未熟では、ない。魔力量も十分ある。奴の身体をまさぐっとル時に確認した」 山田「先生!」(どかっとなふりつける) 先生「痛い・・・」(涙目) 山田「何やってるんですか!あなたは、あれだけふざけるのは、やめてくださいと・・・」 先生「だって・・・しかたないじゃろ・・・やりたかったんだもん」 山田「やりたかったんだもん・・・て子供もですか!ん?あれは、なんでしょうか・・・?」 黒雲の中から何かが光ったと思うと急激にそれは、大きくなっていく。いや迫ってくる 魔王「あわわわわわわわ。どーしてこの子は、いうこと聞かないんですか。」すれ違う 先生「お帰りなさい。早退とは、感心しないな」 山田「何落ち着いてるんですか!魔王さん、怪物に乗ってますよ!あああ神療所がああ。畑に植えた茄子がああ。ネギがああ。バナナがあああ」       場面転換 魔王「・・・どうもすいません・・興奮しちゃって」 先生「理事長めいい仕事してくれる」 魔王「へ?」 山田「先生!どこをみてるんですかああ」ボカッとなぐりつける ナレーション「かいつまんで説明しよおおおおおお。実は、この魔王。体育の授業中にちょっと男子のサッカーを見学していたらクラスのアイドル的存在の マキノくんがゴールした瞬間を目撃して興奮のあまり魔界から怪物をしょうかんしちゃったのであーる」 魔王「興奮しすぎて自分でも制御できなくて・・・だってかっこよかたもん」ポッと顔をあからめる 先生「なぜ・・・男なんだ」 魔王「へ?私ノーマルですよ。そんな趣味ありません!」 ナレーション「続けて説明しよお。体育の授業であるから当然体操着。しかーも先生とその学園の理事長は、友達でるからして女子は、ブルマ。男子は、ピチピチスパッツっであーる」 魔王「マキノくん・・・・」ぽっとあからめる カメラが引いて廃墟同然の神療所の全景を映してエンディングにはいる。   次回予告  初めまして魔王です。あの・・今日は、先生から次回の次回の予告をしろと仰せつかりまして・・・えとえと・・・これをよみあげればいいのですね。 「困ったな〜神療所前にあるその甘味処は、客足の少なさに困っていた。となるとこういうときに頼りになるのが森之宮神療所。売り上げを伸ばすも店をたたむもなんでもござれ。 さて神療所では、どのようなアイデアが出たのでしょうか?次回森之宮神療所先生其の十八先生と甘味何処・・・」 あれ・・?この先には、何もないですけど・・・普通は、ここで決めぜりふとかはいりますよね?え?んとんと 見ないと暴れちゃうぞ?明日は、アタシの風が吹く?アタシが正義だ森之宮?ひざまずけ愚民ども? えとえとこのへんでいいかな。えと次回は、どんなおはなしだっけ?